今回は、リポジトリ管理下にあるディレクトリとファイルの削除方法について見ていきます。
前回の記事でも触れましたが、Subversionは、その時点までにリポジトリにコミットされたすべてのファイルとディレクトリを記憶しています。そのため、OSのrmコマンドで削除するのではなく、Subversionが用意しているコマンドを使用する必要があります。
ファイル削除
リポジトリ管理下にあるファイルを削除するにはsvn deleteコマンドを使用します。
work# svn delete page02.html D page02.html
svn statusコマンドで状態を確認します。
work# svn status D page02.html
「page02.html」ファイルが削除準備されていることが確認できます。
あとは、svn commitコマンドでコミットします。
work# svn commit -m "ファイルの削除" Deleting page02.html Committed revision 7.
これで、リポジトリ上からも「page02.html」ファイルが消えました。ただし、完全に削除されたわけではなく、後から復旧させることもできるようになっています。
ディレクトリ削除
続いて、ディレクトリを削除してみます。
今、作業用ディレクトリ内には「page」というディレクトリが存在しています。このディレクトリを削除します。
# ll -rw-r--r-- 1 root root 249 Aug 14 19:47 index.html drwxr-xr-x 3 root root 4096 Aug 14 20:38 page
ディレクトリの削除もファイルと同じくsvn deleteコマンドを使用します。
work# svn delete page/ D page
svn statusコマンドで状態を確認します。
work# svn status D page
「page」ディレクトリが削除準備されていることが確認できます。変更内容に問題がないことを確認したら、コミットします。
work# svn commit -m "ディレクトリの削除" Deleting page Committed revision 8.
リポジトリ上から「page」ディレクトリが削除されました。ただし、ファイルと同じく、完全に削除されたわけではなく、リビジョンを戻すことで、復旧させることもできます。