Eclipseでのチーム開発

今回からはEclipseとSubversionを利用してチーム開発を行う方法について見ていきます。

チーム開発で使用される代表的なツールとして、CVS、Subversion、Gitなどのバージョン管理システムがあります。Eclipseにはこれらのツールを使用するためのプラグインがあらかじめ用意されており、簡単な設定で使えるようになっています。

チーム開発とは

システム開発はひとりでできるものではありません。チームを組み、メンバーと連携しながら、継続して開発を進めていくことが求められます。そのためにはソースコードや各種ドキュメントなどのリソースを共有する仕組みが必要です。

共有するリソースを保管管理する場所のことをリポジトリと呼びますが、このリポジトリとリポジトリを管理するツールであるSubversionなどをネットワーク上のサーバーに立てて、それを開発メンバーで利用するという形でチーム開発は行われるのが一般的です。

各開発者は、自身の開発用PCにSubversionなどに接続するためのクライアントツールを導入して利用することになります。

EclipseではCVS、Subversion、Gitを利用するためのクライアント機能を、それぞれのプラグインを使用することにより利用できるようになります。

チーム開発を進める上で大事なことは、各々が可読性が高い良いコードを書くこと、そして良いコミュニケーションをとることです。
バージョン管理システムを使用せずに、単にファイルサーバー上にソースコードなどを置いて、それらを複数のメンバーで利用していては、いつ誰がどこを修正したのかがわからなくなってしまい、円滑なコミュニケーションを取ることができません。

バージョン管理システムを使用し、なおかつ、統合開発環境であるEclipseと連携させることで、より効率的なチーム開発が行えるようになります。