SubversionにはSVNチュートリアルでも使用したsvn、svnadminやsvnserveなどの一連のコマンドラインアプリケーションで構成されており、それらの機能を使って、リポジトリを管理したり、バージョン管理対象ファイルを操作したりします。
それらコマンドラインアプリケーションは使いやすいと言えるものの、コマンドラインでの操作となり、もう少し直感的な操作ができるものを使いたいと思うことも少なくないでしょう。
Subversionにはその要望に応えてくれる、サードパーティ製のツールが多数存在しています。今回から取り扱っていくTortoiseSVNもそのひとつです。
TortoiseSVNとは
TortoiseSVN(トータスエスブイエヌ)はSubversionのクライアントフロントエンド(各種入力をユーザーから受け取り、バックエンドが使える仕様に合うようにそれを加工する役目を担う)となるソフトウェアです。
GNU General Public Licenseのもとにフリーソフトウェアとして配布されています。
Windowsエクスプローラと直接統合されて動作し、エクスプローラ上からファイルとディレクトリの状態をひとめで確認できるようになっています。
最新の状態であるファイルには、そのアイコンに緑色のチェックマークが表示され、変更されているファイルには赤色のビックリマーク(感嘆符)のマークが表示されます。
また、ブランチ、タグの管理や競合の解決などの作業を半自動化する便利な機能も多数用意されています。
公式ウェブサイトから配布されている言語パックをインストールすることで、TortoiseSVNのユーザーインターフェイスを日本語化することもできます。